ユーザーインタビューは難しい?まずは課題を聞き出してみよう

ユーザーインタビューの重要性を少しは感じつつも、実際には色々と大変そうでなかなか実施できていない、という方も多いのではないでしょうか。

実際に話を聞けそうなユーザーがいたとしても「結局何を聞けば良いのか?」「どのように質問したら良いのか?」のように小難しく考えてしまうこともあるでしょう。

そこで本記事ではユーザーインタビューでどんなことを聞けば良いのかまとめていきたいと思います。実施に向けた第一歩になれば幸いです。

課題を聞くために

ユーザーインタビューではまずはユーザーの現状を知り、課題を特定するための質問をしていきます。

既に課題が明確な場合はこれらの質問は確認程度の意味合いで素早く済ませ、解決策についての話に移ると良いでしょう。解決策に対するインタビューについては別記事でまとめていく予定です。

家族はいますか?仕事は何ですか?どこに住んでいますか?

まずはユーザーの基本的な情報について質問をしましょう。ユーザーが普段どのような生活を送っているかを想像し、プロダクトがより活用できるような場面を想像するためです。

最近ではSNSなどからユーザーについて知れる場合も多いので事前にある程度調べておくのも良いでしょう。

〇〇な課題に対してプロダクトを作ろうと思ってますが、どう思いますか?

インタビューが始まったらまずは自分たちが何を課題と感じて、その課題に対してどんなサービスを作ろうとしているかのとても簡単な概要を話しましょう。長さは1~2分程度で良いでしょう。

いきなりユーザーにヒアリングのような形を取っても良いですが、前提条件や聞きたいことの軸を共通認識しておくためにこのような質問をするのが良いでしょう。

この質問自体の回答として重要なのは「課題に共感してもらえるか」です。日々世の中にはたくさんのプロダクトが産まれますが、当然ながら使う理由のないものは使われません。

こうした「使われないものを作ろうとしていないか」を知るためにユーザーの課題に対する共感度合いや思いを述べた回答には特に注意しましょう。

課題領域について普段はどのように対応していますか?

対象とした領域についての共通認識が持てたと思いますので、次にユーザーの普段の過ごし方について聞いていきましょう。

  • どんな手段で課題に対応しているか
  • どのくらいの頻度か
  • お金はかけているのか
  • 他の人とその課題や解決手段について話したことがあるか

以上のようなことを聞いていくと良いでしょう。

ここで注意すべきは「課題を感じているからといって、必ずしも解決手段があるわけではない」ということです。簡単に言うと「何も解決手段を取っていない」場合があるということです。

これは、いくら課題に共感してもわざわざ解決を図るほどの大きな課題ではない、ということを意味しているかもしれません。こうした回答は特に注意して聞きましょう。

プロダクトの詳細はこういったものです。登録していただけますか?

ユーザーの現状を聞き出せたところで、プロダクトについても少し詳しく話していきます。大まかなプロダクト使用の流れや、結局何を実現できるのかについて話していきましょう。

プロダクトについて話した後、どう思うかを聞いていきます。好意的なユーザーであれば「とても良いと思う」などとポジティブな評価をしてくれるでしょうが、そこで終わりにせず「どこが良いと思ったか」「改善できそうな点はあるか」といった少し踏み込んだ質問をしていきましょう。本音はそういった回答に潜んでいることが多いでしょう。

また、既にリリース済みであったりリリース前でも事前登録フォームなどがあれば、登録などをお願いしてみましょう。

ここで注意すべきは決して無理やりお願いしないことです。ユーザーインタビューと押し売りは全く別物ですし、そんなことをしてしまったらもうそのユーザーから本音を引き出すことは困難でしょう。

登録やインストールをしてくれない場合はなぜなのか?気になる点はどこか?ということを聞き出すようにしましょう。価値の感じられないものはいくら作っても使われません。そういった意味ではネガティヴな評価はポジティブな評価よりも重要となるでしょう。

またインタビューにご協力いただけますか?同じような課題を持っている方をご紹介いただけないでしょうか?

ここまでで課題を聞くためのインタビューはほぼ終了です。次の機会や人につなげるために最後の質問をしていきましょう。


以上となります。一見ハードルがとても高そうなユーザーインタビューですが、具体的な質問項目で考えるとそう複雑なものではありません。

「子どもいるんだっけ?」「今はどうしてるの?」「こんなのあるけどどう思う?」などといった質問は日常生活でも毎日のようにしている人も多いでしょう。これをユーザーに聞いてみる、というだけの話です。

ユーザーインタビューはとても学びが多い行動です。ぜひ試してみてください。


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アンケート調査のデメリット

アンケートは最も手軽な調査手法の一つです。設問をいくつか用意し、ターゲットに会うことなくWebや紙のやりとりで完結させることができます。

こういったアンケート調査の良いところは定量的に回答を得られることでしょう。ユーザーや顧客の考えていることの傾向が数字で見えることには大きなメリットがあります。

一方で闇雲にアンケートを行っても次に繋がる結果を得られずに終わってしまうことがあります。そうなってしまう原因は一体なんでしょうか?多くの場合、アンケート調査そのものにあるデメリットが大きく関係してきます。この記事ではアンケート調査のデメリットについて確認していきたいと思います。

表面的な回答しか得られない

アンケートの問題点の一つは「アンケートでは課題を新たに発見することが基本的にはできない」ということです。
アンケートの回答は選択式で用意されることが多いでしょう。この場合、回答者が当てはまる項目がないことや、そもそも質問に対して無関心(回答なし)、といったことが発生します。

対面であれば想定していなかった回答を聞き出したり、無関心であることを記録することができます。これはそれぞれ大きな収穫です。ところがアンケート調査では、回答者の「適当な」回答しか記録できないでしょう。

想定外の回答は得られない

アンケートの設問はどのように用意するでしょうか?通常、企業や店舗など「提供する側」が用意するでしょう。

これは対面のインタビューなどであるような「よくわからないことをなんとなく知る」という観点では実は無理があることです。

提供側は無意識のうちに提供する側の視点で設問を用意してしまいます。具体的には、こう答えるだろうな、こう思っていて欲しいな、といった考えを持ちながら設問を用意してしまうことが多いでしょう。

「わかっていることを改めて確認する」という意味ではこれで良いですが、まだ提供側も回答者も気づいていないような課題などはこうしたやりとりからはほぼ得られないでしょう。

アンケートはまだよくわかっていないことを聞くのには適しておらず、わかっていることを確認することに向いていると言えるでしょう。

回答の際の「微妙な反応」を知れない

複数行の記述ができる自由回答を用意することもあるでしょう。これは回答者が自由に思うことを書けるという点で非常に素晴らしいものです。想像していなかったような回答。得られることもあるでしょう。

一方でこうした回答形式の問題点は、回答者がどんな思いや様子、感情を持って回答したかがわからないことです。思っていることをかなり誇張して書いているかもしれませんし、短文で目立たないけどとても強い思いを持って回答しているかもしれません。

回答してもらった文章からは読み取れないことが本来はたくさんあるのです。こうしたたくさんの情報を得られないことはアンケートの問題点の一つです。

手法を適切に選ぶ

アンケートやインタビュー、グループインタビューなど調査手法は数多く存在しています。それぞれのメリットやデメリットを把握し、何を知りたいかに合わせて適切と思われる手法を選びましょう。ユーザーや顧客からうまく話を聞ければ製品の開発や改善は効果的に進むこと間違いなしです。


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友人や家族へのインタビューとバイアス

インタビューを行おうとしたとき、どんなところからその相手を探せば良いでしょうか?ほとんどの人にとって一番簡単なのは近くにいる友人や家族でしょう。では、彼らにインタビューをしたとして、それは信頼しえる結果となりえるでしょうか?

結論から言ってしまうと、家族や友人へのインタビューはあくまで得られた回答は参考程度にとどめておき、あくまでインタビューの練習として捉えるのがに良いでしょう。具体的には、質問側がスムーズに場を進められるか、質問の意図が正しく伝わるかなどの確認です。

意図せずかかってしまうバイアス

友人や家族は、そうでない人たちに比べてあなたのことをとてもよく知っています。知っているからこそ、あなたが何を感じ、なぜそれを開発しようとしたのかを無意識のうちに考えてしまいます。

これは客観的な意見とは到底言えません。あなたの考えを考慮したうえで本音とは別の、必要以上に肯定的あるいは否定的な答えを返してしまいます。これは無意識に行われてしまい、ほとんど質問の内容は関係ありません。

インタビューの相手はある程度自分とは遠い、純粋に課題や解決策について考えてくれる人を選びましょう。この観点で見ると、課題を持っていそうな人を探すために友人や家族に協力してもらう(つてを頼る)のは、非常に強力です。


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なぜユーザーや顧客にインタビューが必要なのか、その理由

このブログではユーザーや顧客に対するインタビューやアンケートについて、その手法や方向性についてお伝えしています。今日は改めて根本部分に立ち返り、なぜインタビューが重要なのかを考えてみましょう。

素晴らしい「思い込み」がプロダクトを産む

サービスや商品の開発というのは、あえて悪く言うと「思い込み」の連続です。「こういう商品やサービスを作ればユーザーは喜ぶだろう」という思い込みから実際の開発につながるわけです。

ここで重要になるのは本当にそのサービスが顧客やユーザーに喜んでもらえるのかということです。勢いよく作ってリリースしたは良いが誰にも喜んでもらえずに結局使われない、といった状況が非常に多く見受けられます。

こうなってしまっては以下のようにマイナス面ばかりが目立ってしまいます。世の中に対して良いことをしようと思ったのに、この結果では報われません。

  • 開発者はうまく結果が得られず悲しい
  • 開発にかけた時間が無駄になる
  • 顧客やユーザーはその企業の持つ強みから生まれたであろうメリットを受けられない

そこでインタビューです。

インタビューの中で「こういうことに課題があると思っていて、こういう製品を出そうと思っている」という話をすると、例えば以下のような答えが得られるでしょう。

  • そもそもそんなことは課題だと思っていない
  • 確かに困っているけどその製品だと〇〇の理由があるため使わない


こうした話をリリースより遥かに前に聞けることは非常に有用です。開発やその後の調査にかける膨大なコストを一切かけずに方向転換することもできるでしょう。

製品に少しでも疑問が生じたらインタビュー、プロトタイプができたらインタビュー、というように繰り返しインタビューをしながらユーザーや顧客が求める製品に近づいていってください。


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形だけのペルソナ作成を避ける

マーケティングの世界では「ペルソナ」という言葉がよく使われます。

ペルソナとは簡単に言ってしまうと、サービス利用者である架空の人物のことです。その架空の人物に対して属性や趣味、価値観、日々の行動などを設定したうえでプロダクトをより使ってもらうためにはどうしたら良いか、ペルソナにとっての改善点はどこかということチーム一丸となって追い求めていきます。

一見、とても良さそうなペルソナの設定ですが、その作成にあたって注意点があります。「実際のユーザーとなんとなく違う」という状況が起こり得ることです。実際のユーザーとペルソナにずれが生じてしまうと、ペルソナを意識して行った改善が実際のプロダクトにおいては意味を持たなくなってしまうこともあるでしょう。

これではペルソナを設定すること自体の意味が薄くなってしまいます。このように、ペルソナと実際のユーザーにずれが生じてしまう原因は一体なんでしょうか?考えてみましょう。

想像だけでペルソナを作ってしまう

ペルソナは架空のサービス利用者のことです。サービス利用者になりうる人のことをどのように決めることができるでしょうか?

よくあるのは、大規模な市場調査やマーケティングチーム・開発チームの想像だけからペルソナを作ってしまうことです。

ユーザーは突き詰めれば一人の人間です。大規模な調査による傾向やパーセンテージからその属性を詳しく知ることはできません。また、自分たちだけで「ユーザーはこういう人だろうな」と想像するのは勘のようなものであり、また、プロダクトに関する多くを想像できる分、バイアスがかかることも多いでしょう。ほとんどのこうした想像はあてにはなりません。

ではどうすれば良いでしょうか?地道に、ユーザーになりうる人に話を聞くことです。まずは知人など、数人程度のヒアリングから始めていけば良いでしょう。

実際のユーザー候補の声を聞くだけで想像とは大きく違う部分も見えてくるはずです。

表面上の理解でペルソナを作ってしまう

次にペルソナ作成に失敗してしまう理由として、ユーザーの考えの本質に迫れていないことがあげられます。

例を考えてみましょう。あくまで想像上の例ですので、その点ご了承ください。

一人暮らしの男性に、普段の食事の用意はどうしているか?と聞きました。答えは「ほとんど外食だから、お金がたくさんかかってしまう」でした。

この答えを聞いた開発チームはペルソナに「食事は外食がほとんどだから、お金に困っている」という設定をしました。そして、プロダクトとして「とにかく安い外食」を作りました。

ところが実際にプロダクトを出してみると一向に利用ユーザーが増えません。

よくよく調査を重ねていくと、実は一人暮らしの男性は「お金に困っている」わけではありませんでした。実は「栄養バランスを考えた食事を摂りたいが、自分で食事を作るのが面倒」ということが課題だったのです。栄養バランスのことも考えていたので、ある程度の価格帯の食事を受け入れ、いくら安くても栄養バランスの悪い食事には見向きもしなかったのです。

課題が「栄養バランスを考えた食事を摂りたいが、自分で食事を作るのが面倒」なので、ここでユーザーが本当に欲していたものは「栄養バランスを考えた食事を、安く、手軽に用意できるレシピや調理セット」だったのです。

この例のように、ユーザーの言葉を鵜呑みにしているだけでは見えてこないこともたくさんあります。言葉の裏に隠された本当のニーズや、困っていることをしっかりと聞き出し、ペルソナ作りに反映させていきましょう。


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ユーザーインタビューと想像力

プロダクトを作るにあたって、ユーザーユーザーの持つ課題を理解することはとても重要です。

あなたはそのことを強く理解し、ユーザーインタビューをとてもうまくできるようになったとしましょう。果たしてそれだけで必ずしもプロダクトを大成功に導けるでしょうか?

想像力の重要性

ユーザーから話を聞いてもほとんどの場合、得られるのは現状の行動や感想など表面的な情報です。ユーザーは自分の欲しいものについて知らないのです。

人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからない

ー スティーブ・ジョブズ

ですので人から話を聞いた後、あるいは聞く前からたくさんの想像力を働かせて「ユーザーが思っていることの本質は○○だろう」と考えておくことがサービス提供者にとってはとても重要になるのです。

想像力は職種によりません。マーケッターが市場に一番詳しいからと言って、想像力があるとは限らないでしょう。あなたの会社で冴えた想像をできるのは、エンジニアかもしれませんし、事務をしている人かもしれません。

味方の力も積極的に借りながら想像を膨らませていきましょう。


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ユーザーインタビュー実施にあたっての確認項目

インタビューを実施できる段階になった後も様々なことを再度確認すべきでしょう。おおよそどのインタビューでも当てはまる確認項目を以下に羅列します。

  • インタビューの目的が定まっていること
  • 回答者の属性が目的を達成するために好ましいと考えられること
  • 質問内容が目的に見合っていること
  • インタビューの導入・質問・終わり方などについてイメージできていること(できればリハーサルをする)
  • 回答者との連絡方法が定まっていること
  • インタビューの日時・場所が明確になっていること
  • 録音や議事録など、記録方法を定めておくこと
  • 回答者に渡す謝礼についてチームで合意し、用意しておくこと 

ぜひインタビュー前に確認してみてください。


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本音を探るためには「なぜ」と聞かないこと

人の行動や考えのほとんどは無意識によるものと言われています。一説には95%が無意識によるとまで言われるほどです。

この前提を考えたとき、ユーザーインタビューなどの際に「なぜ」と問うのは果たして本当に効果的でしょうか?

  • なぜそれを課題だと思うのですか?
  • なぜ今はAという方法ではなくBという方法を取るのですか?
  • なぜこのプロダクトを良い/悪いと思ったのですか?
  • なぜその金額を払えると思ったのですか?

これらの質問を聞かれた人は、ほとんどは無意識による決定でありながら、懸命に論理的な理由を考えて話します。この回答は「特に何も考えずにそう思った」という本音からはほど遠い回答になってしまうでしょう。

あるいは適当な理由が思いつかない場合、次第に回答者は息苦しい時間だと感じてしまうでしょう。聞かれた質問に3回連続で「わかりません」と答えざるを得ない状況を想像してみてください。質問者・回答者ともに悪気はなくとも雰囲気はどうしても悪くなってしまうでしょう。

それではどのように質問をすべきでしょうか。ここで提案するのは、質問の言い換えです。

  • なぜそれを課題だと思うのですか?ではなく「いつからそれに困っていますか?」「どこでそう感じたのですか?」
  • なぜ今はAという方法ではなくBという方法を取るのですか?ではなく「Bに決めたときの状況を教えてください」「Aについては知っていましたか?Aを使おうとはしましたか?」
  • なぜこのプロダクトを良い/悪いと思ったのですか?ではなく「どんなときにこのプロダクトを使いそうですか?」「なにが良くないポイントだと思いますか?」
  • なぜその金額を払えると思ったのですか?ではなく「金額には満足していますか?」「支払うときに躊躇したことはありますか?」

このように「なぜ」という聞き方をせず「いつ」「どこで」など、特に何も考えずともありのままを話せることを意識した質問をすれば回答者の無意識に触れられる良いインタビューに近づけるでしょう。ぜひお試しください。


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ユーザーインタビューの流れ

あなたは「よし、ユーザーインタビューをしよう!」と思い立ちました。こう思った時にあなたはまず何から取り掛かるでしょうか。

一口にユーザーインタビューといってもしっかりと考えて実施しなければ大きなコスト、小さなリターンになってしまいかねません。

そこで本記事ではユーザーインタビューで取るべき流れの一つを取り上げ、それぞれの項目について解説していきます。

  1. 目的を決める
  2. 対象者像を決める
  3. 人を集める
  4. なにを質問するかを決め、台本を作る
  5. ユーザーインタビュー実施
  6. インタビュー振り返りと分析

1. 目的を決める

どんな物事にも当てはまりますが、それが終わった時にどんな状況になっていたいか、何を得たいかを考えておくことはとても重要です。

多くのユーザーインタビューでは以下のような情報を得ることが目的となるでしょう。

  • ユーザーの日常の行動や考え方を知る
  • ユーザーが何を課題に思っているか/課題に思っていないかを知る
  • ソリューションに興味を持ってもらえるかを知る
  • ユーザーがいくらまでならお金を支払うと言うのか知る

重要になるのは「何を知ることができれば次の行動を起こせるか」といった視点でしょう。どんな課題に対する製品を作るのか、製品の具体的な方向性、製品に搭載する新機能の優先順位を付ける、などです。

2. 対象者像を決める

目的が決まったら次はどんな人に話を聞くべきかを決めていきます。基本的には目的で決まった課題や方向性を検証していくために適切だと思われるユーザーを定めていくことになるでしょう。

3. 人を集める

次に実際に話を聞くユーザーを集めていきます。集め方は以下にあげるように複数考えられるでしょう。

  • 知り合いかつ対象者像に当てはまるユーザーに声をかける
  • 既にあるサービスの中から対象者を選びだす(Meyasubacoはこれをとても簡単にします!)
  • 専門業者に依頼してユーザーを探してもらう
  • クラウドソーシングを利用する

おおよそ5名から10名に対してインタビューできればおおよその方向性は見えてくると言われています。

この人数を集められるかつ対象者像に極力近い層を特定できるような方法を選んで人を集めましょう。

4. なにを質問するかを決め、台本を作る

目的や対象者像を決め、実際に話を聞く人を集められたら(あるいは人を集めるのと並行して)いよいよ実際のインタビューに向けた準備を行なっていきます。

聞きたいことを思いつく限りリストアップし、その中から優先度付けや取捨選択をして実際に聞いていく質問を整理しくような方法が考えられるでしょう。

実際にはここから、質問文の羅列などの台本を作っていくことになりますが、ここで重要なのはいかに相手に本音を語ってもらえるような聞き方ができるかです。

少しでもニュアンスを誤ると誘導的な質問になったり、バイアスを与えてしまうことになりかねません。この点には特に注意しながら台本を作成していきましょう。

5. ユーザーインタビュー実施

実際にユーザーにインタビューを実施します。実施前にはできるかぎりインタビューの練習をしておき、聞き漏らしがないように台本を補完することや、話し方に問題がないかを確認しておきましょう。

6. インタビュー振り返りと分析

インタビューが終わる度にしっかりと振り返りをしましょう。以下のような項目でインタビューを振り返ることができるでしょう。

  • 想定通り得られた回答は何か
  • 得られなかった回答はないか
  • 質問に修正点はないか
  • 追加で聞いておきたい質問はないか
  • 不要な質問はないか
  • 聞き方に工夫できる点はないか
  • 全体の雰囲気に問題がなかったか

また、全員のインタビューが終わったら分析することも重要です。できれば「今回対象者とした○○の人のほとんどが△△の課題を持っている」などと明文化できる結論を複数出せることが理想でしょう。

以上、ユーザーインタビューにあたってどのような流れを取るかのまとめでした。

当然、正解のあるものではないにせよ、これをベースにしつつより各事例に合った進め方をしていただければ幸いです。


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リーンスタートアップにおけるユーザーインタビュー

リーンスタートアップはここ数年非常に注目度の高い起業手法の一つです。リーンとは日本語で「無駄がない」ということを意味しており、スタートアップの成功率を上げていくことなどを目的として提唱されました。

具体的には仮説を立て、その仮説を確かめるための必要最低限の行動を起こし、ユーザーと対話あるいはプロダクトを使ってもらうことで仮説の検証を行います。

仮説→検証といえば何の変哲もないと思うかもしれませんが、リーンスタートアップは一味違います。一回あたりの仮説→検証をできるかぎり小さくする、ということが重要になるのです。

仮説→検証にかかる時間を極力短くすることで、何度も何度もそのサイクルを繰り返すことができます。お金や時間との戦いであるスタートアップは、繰り返される仮説→検証から前に進むためあるいは方向転換のために必要な材料を得られ、時間を無駄にしない経営を可能にすることができます。

ここまで説明してきたリーンスタートアップとユーザーインタビュー、どういった関係があるのでしょうか。

書籍「リーンスタートアップ」や「Running Lean」では以下の3つのユーザーインタビューが紹介されています。

  • 課題インタビュー
  • ソリューションインタビュー
  • MVPインタビュー

 

先ほど「必要最低限の行動」と言いましたが、ユーザーインタビューはその中で最も特に重要な行動の一つです。特にエンジニアなどのモノ作りが得意な人は忘れてしまいがちですが、実際のモノがなくてもユーザーから得られる情報は無数にあるのです。

課題インタビュー

課題インタビューはユーザーがどういった課題を持っているか、本音は何なのかを知るために行われます。このインタビューはリーンスタートアップという手法の中で、あるいは起業したての段階の中で、最も重要だと言って良いでしょう。

例えば「赤ちゃんがいる人は自分の子どもを自慢したいけど適切な場がない」という課題をあなたが定義したとしましょう。

これは正しいでしょうか?答えは誰が知っているでしょうか?当然、この課題を持つであろう人は子どもを持つ親達です。

親達に聞いて見たところ「安全面から、子どもの画像や動画を人にシェアしたいと思ったことはない」「そもそも日々の育児が大変でそんなどころではない」といったネガテイブな回答が大半だったとします。(もちろん仮の例です。反対に大半が自慢したい、と答えることも当然あるでしょう。)

子ども自慢SNSを作ろうとしていたチームはこのままの方向性ではダメだ、と気づけます。コードを一行も書くことなく次の課題定義へ進む決断ができるでしょう。これは素晴らしい時間の無駄の削減です。

ソリューションインタビュー

ソリューションインタビューはある程度課題に対するソリューションの方向性が定まった段階で行うインタビューです。

ユーザーの課題を改めて確認したあと、自分たちの考えるソリューション案をユーザーに提示します。よく理解してもらったうえで、あれば使うかどうか、使うならいくらまでお金を支払うか、といったことを回答してもらいます。

このインタビューで良い感触を得られ、金銭的にもビジネス化に値すると判断できれば、具体的なサービスの開発を進めていくことになるでしょう。

MVPインタビュー

本格的に市場に出す前に、実際のユーザー(顧客)に対してプロダクトをリリースし、話を聞きながら最終的な市場内でのポジションや価格、デザインを定めていくのがMVPインタビューです。

MVPはMinimum Variable Product、つまり必要最低限の価値を持つプロダクト、という意味です。

必要最低限ですので、この時点では課題を解決するためのコアな機能のみでインタビューを繰り返すと良いでしょう。例えばSNSであればコミュニケーション機能だけを実装し友達登録などは始めから既に完了している、といった実装状態でインタビューを行うようなケースもあるでしょう。


決して簡単ではありませんが、ここまでの3つのインタビューをしっかりと行えば課題をきちんと把握し、その課題に対する解決方法の筋も良く、市場での存在感やビジネスとしての継続性を持ったプロダクトを作り上げることができるでしょう。


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